お子様の歯科治療

小児歯科では、通院や診療にあたり保護者の方やお子様が心配や不安に思っていることを、診療前後のカウンセリングを行うことでご納得いただき、解消していけるようにコミュニケーションを図ってまいります。

幼児の治療は、体調の良い午前中に受診したほうが負担が少ないです。昼過ぎや夕方で歯、疲れてしまっているので、機嫌が悪くなってしまい治療に差し支えることがあります。

待合室やキッズスペースでは、緊張をほぐすためにも本を読んで聴かせたり、おもちゃで遊ばせてあげましょう。

  1. 乳歯の治療乳歯も永久歯も虫歯の治療に特に違いはありません。親御さんによってはどうせ永久歯に生え変わるのだから、乳歯の虫歯はそのままにしても大丈夫という人もいます。

しかし、乳歯の虫歯をそのままにしておくと、永久歯にまで影響が及ぶことがあります。変色したりきちんとした位置に生えてこないというトラブルの原因です。きちんと治療を受けましょう。治療方法は基本的に大人と変わりません。穴が開くようなむし歯は削って金属やプラスチックでつめます。

  1. 麻酔をする際の注意小児歯科では恐怖や痛みの緩和のために。麻酔を使用することがあります。

大人と同じように注射で麻酔を行うのですが、注意したいのは、アレルギー体質や慢性病で薬を飲み続けている子どもさんです。必ず、どのようなアレルギーなどがあるかを伝えるようにしてください。あらかじめ担当医師にその旨を伝えましょう。麻酔をした後は、唇をかんだり触ったりしないように注意しましょう。

当院の小児歯科の特徴

➀虫歯予防に力をいれております。
フッ素塗布、歯のトリートメント、専門的なクリーニング、 歯磨き練習などを定期的に行い、虫歯予防・歯質の強化をはかります。
また、生えたばかりの奥歯にはシーラントを行っています。

②お子様が不安にならないよう心がけています。
器具を触ってもらったりして、緊張をほぐしてから治療を行います。
お子様にも理解してもらえるように、簡単に優しく説明いたします。

③説明の徹底
今からやること、今日やったこと、これからの治療方針など説明を毎回しっかりと行います。治療の内容、なぜこの治療をするか、なぜしたほうが良いのかなど納得してもらえるまで説明いたします。わからないこと、疑問点があったらどんな些細なこともお声がけ下さい。

 ③明るくきれいなキッズルーム完備
開放的なキッズルームを設け、絵本やおもちゃ、DVDなど用意しております。

④治療を頑張った子にプレゼント
ガチャガチャ、シール、くじなど用意しております。

シーラント

シーラントは、生えて間もない奥歯の溝を一時的に塞ぐことで虫歯を防ぐ方法です。歯磨きでは十分に取ることの難しい奥歯の溝にシーラント剤を流し込むことによって、プラークや食べかすが奥歯の溝に入り込まないようにし、奥歯の溝から虫歯が発生進行を予防します。

シーラントの効果とは
シーラントの効果は、虫歯予防調査の結果では約66%のものが虫歯にならなかったという結果があります。ただしシーラントはあくまで虫歯予防が目的の処置です。シーラントをした後でもしっかりと歯磨きをしないと虫歯になってしまいます。また摩耗や噛み合わせなどのさまざまな状態により、シーラントが取れてしまうこともありますので、定期的に歯医者さんで見てもらうことをお勧めします。

萌出性歯肉炎

萌出(ほうしゅつ)とは、歯が生えてくるという意味です。
つまり、萌出性歯肉炎とは、歯が生えてくるのにともなって起こる歯肉炎のことです。
生え始めた乳歯や、永久歯特に奥歯など、新しく生えてくる歯にしばしば見られます。

■萌出性歯肉炎の症状
歯ぐきの腫れに加え、むず痒い、歯みがきのときに痛がるという症状が見られます。
小さなお子さんの場合、腫れたり痛くなったりしても、それを表現して伝えることができません。
もしも特定の歯に限って歯みがきをいつも以上に嫌がるなら、もしかしたら歯ぐきが腫れているからなのかもしれません。
その場所の歯茎の色や形を、一度見てあげてください。

■萌出性歯肉炎の治療法
経過観察
萌出性歯肉炎は、生えてくる途中の歯茎の形に原因がある歯肉炎です。
生え終わったら、自然と治っていきます。
基本的には、経過観察、つまり様子を見るというのが第一選択になります。
外科的切除
稀に腫れなどの症状を繰り返すような場合があります。
その時は、局所麻酔の注射をして、歯の上に盛り上がっている歯ぐきを取り除くこともあります。

レントゲン

子供と大人のエックス線の強さを変えて撮影しており、レントゲンは従来のものより1/2の照射量で撮影できるものを使用してます。

ダイアグノカムによるむし歯診断

ダイヤグノカムはX線を使わずにむし歯の診断をする装置です。
この装置はX線を使うことなく、歯を透過するレーザー光を照射することで歯の咬み合う面や歯の間、詰め物周辺、光透過を遮断する部位(むし歯の病変やクラックなど)をリアルタイムでモニターで見ることができます。

特徴
ダイアグノカムを使ったむし歯診断ではX線を照射することがありません。そのため妊産婦の方やX線を浴びたくない方、X線を浴びさせたくないお子さまにも安心して診断を受けることができます。
リスク
X線を使わない光線による診断となるので、被爆などのリスクはありません。
費用
検査費用(自費扱い:消費税別)
1回 3,000円+税
予約
この検査は事前に予約が必要となります。

小児矯正

クラウンループ

矯正治療というと、保険がきかなくてすごく費用がかかってしまう…と思われているかもしれません。
しかし2016年から、クラウンループ、バンドループという保隙装置(予防矯正)が保険適応になりました。

 乳歯が大きなむし歯になり、歯の頭がなくなってしまった!そんな場合に活躍するのがクラウンループ、バンドループです。
乳歯がなくなってしまった場所に装置を入れることによって、大人の歯が生えてくるスペースを保ちます。
そのままにしておくと、大人の歯が生えるスペースがなくなり歯並びが悪くなる可能性がとても高くなります。
ぶつけて折れてしまった、抜けてしまった、虫歯で歯がなくなってしまったなどがありましたら放置せず、お早めにご相談下さい。